🙏は手のひらを合わせた形です。もともと日本の携帯電話の絵文字で「お願い」と「ありがとう」を表す合掌の手で、2010年にUnicodeに入って世界中に広まりました。どの地域でも意味の幅が広いので、同じ🙏でも送り手が「お願い」なのか「感謝」なのか「祈り」なのかは前後の文脈で読む必要があります。
こう使う
- お願い:「明日までにお願いします🙏」
- 感謝:「助かりました、ありがとうございます🙏」
- 謝罪:「遅れてごめん🙏」
- 切実な願い:「雨降らないで🙏🙏」
- 慰めと祈り:つらい知らせを聞いたとき、言葉の代わりに🙏だけを送ることもあります。
仕事のチャットで最も安全な絵文字のひとつです。依頼の最後につけると押しつけがましさが和らぎ、お礼につけると丁寧さが増します。
日本・韓国・英語圏の違い
日本では元の合掌の意味がいちばん強く残っています。軽い謝罪(ごめん🙏)、お願い、感謝に毎日のように使われ、食事前の「いただきます」ともつながっています。宗教的な祈りの意味はむしろ弱いほうです。
韓国では「お願い」と「感謝」が半々くらいで、「제발(どうか)」という切実さを2〜3個重ねて表すことがよくあります。宗教とは関係なく使われ、相手がつらい目にあったときに「気持ちを送る」意味でも使います。
英語圏では「prayer hands(祈りの手)」という愛称で呼ばれ、感謝(thank you🙏)、祈りと応援(praying for you)、そして「blessed(恵まれている)」という意味の感謝に使われます。「お願い」の意味もありますが、「please🙏」のように言葉と一緒に使うことが多いです。
誤解されやすい点
- 英語圏では長いあいだハイタッチと誤解されていました。Appleの初期デザインでは手の後ろに黄色い光の筋があり、2人が手を打ち合わせているように見えたためです。2016年に光の筋がなくなってからは減りましたが、いまでもそう思っている人はいます。
- お悔やみに🙏を使うのは韓国や英語圏では自然ですが、日本では合掌が仏式の弔いに直結するため、相手によっては重く受け取られます。
- 肌の色のバリエーションがある絵文字なので、標準の黄色ではなく特定の肌色を選ぶと、その選択自体がメッセージになります。仕事では標準色が無難です。
- 2人がお互いに🙏を送り合うと「お願い」と「ありがとう」が入れ違って意味があいまいになることがあります。大事な依頼は文字で書きましょう。
プラットフォームによるデザインの違い
Appleは指が長く袖が見える写実的なデザインで、Google(Noto)は手が丸く単純で「合掌」より「手を合わせた」程度に見えます。MicrosoftのFluentは立体感が強く手首の角度がはっきりしていて、Samsungは指先が少し開いていて祈りよりお願いの手に見えます。かつてWhatsAppやFacebookのデザインでは親指が目立って描かれていて、ハイタッチ誤解を大きくした時期もありました。