🤲は、手のひらを上に向けて両手を揃えた形の絵文字です。正式名称は「手のひらを揃えた両手」で、2017年ごろにUnicodeへ追加されました。英語圏では「dua hands(祈りの手)」「cupped hands」とも呼ばれます。手のひらを合わせる🙏と違い、手を上に開いているので、お願いというより「いただきます」「どうぞ」「お恵みを」に近い絵柄です。
こう使う
- 丁寧に受け取る:「素敵な贈り物を、ありがたく頂戴します🤲」
- 差し出す:「まとめた資料です。ご自由にどうぞ🤲」
- 切実な願い:「どうか合格の知らせが届きますように🤲」
- 恵みを請う:「お給料日まであと3日、財布が空っぽ🤲」
- 祈り:「みんなが無事でありますように🤲」
同じ祈りの仲間でも、🙏は「お願い・感謝・謝罪」を広く引き受け、🤲は「両手で受け止める」という具体的な動作が見えます。片手だけ差し出す🫴より丁寧で切実な印象になります。
日本・韓国・英語圏の違い
日本では、合掌の🙏がお願い・ごめん・ありがとうをほぼ全部こなしてしまうため、🤲の登場回数は多くありません。使われるときは、名刺や贈り物を両手で受け取る、水をすくう、神様に必死で祈る、といった文字どおりの動作が中心です。ご飯や贈り物を「いただく」場面ともよく合い、丁寧に受け取るという礼儀の感覚で読まれます。
韓国では宗教的な祈りというより「福が来ますように」「ください」のニュアンスで使われます。新年の挨拶や受験の応援で🙏と交互に出てきます。「手を広げる(손 벌리다)」が「お金をせがむ」という慣用句にもなっているため、お小遣いや給料日をねだる冗談にもよく登場します。
英語圏では、イスラム教の「ドゥアー」(両手を広げて捧げる祈り)の連想がとても強く、ラマダンや金曜日の挨拶などでムスリムの利用者が信仰の意味で使います。それ以外の人は「prayer」の代わりや、「gimme(ちょうだい)」「I need this」のような軽いおねだりにも使います。
誤解されやすい点
- 🙏と同じ「祈り」でも別物です。手を合わせるなら🙏、上に開くなら🤲です。
- ムスリムの友人が🤲を使っているときは、本当の祈りかもしれません。冗談や皮肉で返すと失礼になります。
- 上司や取引先に「予算を増やしてください🤲」と送ると、物乞いのように見える恐れがあります。親しい間柄の冗談にとどめましょう。
- 手のひらを外に向けた👐(開いた両手)とは違います。👐は歓迎、ハグ、「じゃーん」といった意味合いです。
プラットフォームによるデザインの違い
どのプラットフォームも、両手を並べて上向きに開いた形を描いていますが、指をどれだけ閉じているか、手のひらの丸みがどの程度か、手首や袖が見えるかが少しずつ違います。Appleは陰影が細かく写実的で、Google(Noto)は丸く単純、MicrosoftのFluentは柔らかな立体感が特徴です。Samsungも似た構図で、色味や輪郭が少し異なります。肌色のバリエーションがあるので、黄色のデフォルトのままにするか特定の肌色を選ぶかが、そのまま意思表示になることもあります。